有限会社サイフク様☆NIIGATA職人リレー 五泉編No.1
こんにちは!
リリマリのみさきんぐこと矢田美沙希です!
今回はNIIGATA職人リレー ~五泉編No,1~
ということで新しい地域でNIIGATA職人リレーを
始めることに\(^o^)/★
さて、第1回目は
「有限会社サイフク」様に工場見学をさせていただきました。
ということで、
常務取締役 斉藤佳奈子さん
営業企画部 企画グループ 小林美穂さん
にお話をお伺いしました。
(写真左から、小林美穂さん、斉藤佳奈子さん)
そして実際に作業をされている、
現場の方にもお話を聞かせていただきました。
製造Aグループマネージャー 澤田伸也さん
製造部製造Cグループ
リンキングチームリーダー 斉藤麗子さん
1.この仕事をする上で大切にしている所
澤田さん「社員同士が気持ちの良い仕事が出来るようにコミュニケーションを積極的にとり、
休みの日に共通の趣味がある社員と遊んだりもしています。」
斉藤さん「ニット目のループを針に刺し別なニット製品の継ぎ目を目立ちにくくし、縫目の厚みを押える事で製品を高品質に仕上げる、リーキングという縫製方法の部署を担当しています。1つでもニット目を針に取り落としてしまうと、他の部署で直してもらったり、返って来たりします。他の部署の仕事を少なくしたり、より良い品質の物を次の部署の人に渡せるように1つ1つ丁寧に作業しています。」
2.職場環境を良くする為に取り組んでいること
澤田さん・斉藤さん「5Sに取り組んでいます。5Sとは頭文字がSの5つの活動(整理・清潔・整頓・清掃・しつけ)です。秋・冬のニット製品の最盛期に向けて、夏には工場が繁忙期です。
その為、作業のしやすい機械の周りに物が増えてきてしまうこともありました。ですが、作業の効率化と見た目の向上を図る為に月1回各部署の5S委員会と会議を行なっています。」
3.この仕事をする上で大変な所
澤田さん「最近は少ロット(同じ条件のもとに製造する製品の、生産・出荷の最小単位。)で多くの種類の注文をいただくことが非常に増えてきております。その為、機械に編み方を指令するパソコンの仕組みをたくさん組み立てなくてはいけないので、とても時間がかかるので大変です。」
斉藤さん「リンキングの作業はとにかく細かいです。ニットの糸が黒や紺など濃い色や、細い糸はニットのループ目が見えにくいので作業が大変。その他にも、ニットの糸がモコモコしていたりスパンコールが付いていたりすると、更に難しいので、大変です。」
4.今後の目標や展望
斉藤常務「オリジナルブランドのmino(ミノ)をもっと広げていきたいと思っています。
minoはフリーサイズなので、男女共に着る事ができるので使っていただけるシチュエーションも広いと思います。旅館や空港などのトラベルの際や、アウトドア、スポーツ、様々な場面にもっと発信して、魅力を伝えていきたいと思います。」
5.職業病
斉藤常務「店頭のニット商品をついつい見てしまいます。全くニット商品を買いに来ていないのに、いつの間にか目がいってしまいます。
特に難しい編み方のニット製品や、高度な編み方かつ低価格のニット商品は、生産地を見てしまいますね笑」
お次は工場の中も見学させて頂きました!!
そもそも「ニット」とは、織物が糸を縦と横に交差するのに対し、
糸をループの連鎖で編み上げた物の総称をニットと呼びます。
まずは、どんな原料を使うのか、どんな色にするのかを決めます。
次に、決めたデザイン通りに編む為に、コンピュータ編み機に
自動で編めるようにデータを企画します。
次の工程は、先程企画したデータによって、自動編み機でニットを編みます。
ずらっと並ぶ編み機械はなんと80台以上もあるんだとか!
形に合わせて必要のない部分を裁断します。
重ねて1度に何枚も裁断せず、1枚1枚裁断するので正確です。
その為ボーダー柄ニットの両端を合わせるとボーダー柄が
ずれることなく、質の高い商品を提供できるんだとか!
お次は「リンキング」と言う工程です。
襟や袖を本体に繋げる為の作業です。
先程も紹介しましたが、これはニット目のループを針に刺し別なニット製品の継ぎ目を
目立ちにくくし、縫目の厚みを押える事で製品を高品質に仕上げる縫製方法です。
2枚のニットがリンキング縫製方法であっという間に
ピッタリくっつきました!
実は、同じリンキングでも、白の糸より紺や黒の糸や、太い糸より細い糸の方が、ずっと難しいんだとか!その他にもモコモコした糸やスパンコールが付いた糸なども難しいそうです!
熟練の社員さんは、20年リンキングをされているそうです。
最後にどのニットも一度湯通しをして洗うそうです。
そうすることによって、ふわっとした柔らかいニットの質感に仕上がります。
そして、サイフクさんでは、オリジナルブランドの「mino(ミノ)」も販売されています!
「mino」は雪国の冬に使われてきた、蓑傘から着想したポンチョブランドです!
その他にも「tsutsu(ツツ)」という名前のスヌード、「kote(コテ)」という名前のアームカバー、「ashi(アシ)」という名前のレッグウォーマー、「sode(ソデ)」という名前のアームカバーなど、様々!
名前もオシャレで可愛いですよね♪
私達も、羽織らせていただきましたが、夏用のニットは和紙の糸で出来ていたりして、少しひんやり感じる素材だったり、冬用のニットはアルパカの毛から作られた糸で出来ていたりしてモコモコの触り心地が暖かかったです。
着ないときは、クルクルっと丸めれば、
持ち運びに便利なサイズに!
お話を聞かせていただいて、一つ一つ部分ごとに品質にこだわってることがよく分かりました。繊細な作業は手作業で職人技が光り、高品質なのはこういった部分の精密さなのですね。
また、オリジナルブランドも名前やロゴ、パンフレットデザイン、様々な部分にこだわって作られているのだなと思いました!いろんな方が思わず手に取ってしまいたくなるような商品作りが細かい所までされていました。見落したり手を抜いてしまいそうになる所まで丁寧に、たとえ人からは見えにくく、気付かれないとしても、相手を想った作り方や行動をしていきたいと思います。
サイフクさんありがとうございました!
リリマリリポートメンバー
・新野今日子
・長橋和可奈
・山田彩乃
・矢田美沙希
____________________________________________________
有限会社サイフク
【本社】
所有地:〒959-1837
新潟県五泉市寺沢1-6-37
代表者:斉藤千佳子
TEL:0250-43-3129
FAX:0250-42-5481
事業内容:ニット製造
URL:http://www.saifuku-knit.jp/